コンパクトNMR/MRIの可能性は皆さまのアイデアでさらに広がります
Update : 2008年04月25日 (10:43 PM)
MRI(磁気共鳴イメージングimaging、もしくは装置instruments)のPaul Lauterbur博士らによる発明(2003年ノーベル医学生理学賞)は比較的最近の1973年(筑波大学開学)になります。詳しい説明についてご興味のある方はこちらのWEB情報をご覧下さい。
2008年現在、臨床用MRI(頭部と腹部をおもに撮像対象としている)の市場は全世界でも年間¥3,000億程度といわれており、GE,シーメンス,およびフィリップスらによる超大手企業のほぼ独占となっています。国内企業では東芝と日立が研究開発から製造販売までを行っていますが、市場占有率は2社を合わせても約10分の1(=¥300億円)程度に止まっています。また、高分解能NMR装置は世界で年間¥300億円の市場と言われていますが、ブルカー、バリアン、およびJEOL社によってほぼ占有されています。
さて、当社(株)エム・アール・テクノロジー(=以下MRTe)はこのような大手企業と中堅企業の独占市場において、コンパクトNMR/MRIというコンセプトで独自の地位を切り開きつつあります。以下にその経緯と現状をご説明いたします。
1999年の会社設立の契機となったのは、1997年に初めての実験に成功した独立したコンソール(計測電機系)によるMRマイクロスコープでした。当時は、「MRI組み立てキット」などとして研究者向けに販売できないか、などという単純な発想での試行錯誤でした。しかしながら、静磁場が無い装置は運用時間制限などの問題が大きく、一般的な使用を考えた場合、さらなる一手が必要でした。その頃に、住友特殊金属(現在の日立金属の一部)の永久磁石と出会います。つまり「永久磁石を用いたMRI」を開発することで、全体のパッケージとしての小型化に成功します。
ここに、小型永久磁石磁気回路+小型MRIコンソール=コンパクトMRI、と呼ぶに相応しいコンパクト一体型のMRIが完成いたしました。

現在では、食品の全数検査などに対応するため、MRIで画像化まで行うとスピードが足らないため、NMR信号のみを利用した高速計測法/判別法などの開発も行っています。ですので、コンパクトMRI、ではなくコンパクトNMR/MRIという記述を用いる理由がここにあります。
現在永久磁石を使用したNMR/MRI製造会社は国内では弊社と日立メディコ社だけです。弊社は全身用MRI(弊社売上の1000倍以上の市場で研究開発が世界中で進められている)を開発する体力はありませんし、日立メディコ社はニッチな市場には降りてこないでしょうから、この2社がぶつかることはありません。この狙いが功を奏し、大手医療機器もしくは計測機器メーカに呉していけるだけの製品の独自性、市場性をMRTeは有することになったのです。また世界的にも特異な存在として、NMR/MRIの研究者から評価されています。
ただし、臨床用の市場をあきらめたわけではありません。放射線科以外へのMRIの応用はまだまだ進んでいないのです。たとえば超音波装置は現在どのような診療科でも使用されていますが、黎明期では放射線科などの特定の医師のみが利用していました。さて、2005年11月には、巨瀬研究室実験室で半田晋也(現在;学振フェローPhD)を中心に基礎研究がすすめられてきた、初めての関節リウマチ診断用コンパクトMRIを筑波大付属病院にて稼働させることになりました。気軽に掌を対象としたコンパクトなMRIが渇望されていた折り、その後も順調に臨床試験を積み重ねています。早期診断での有用性(CCP抗体検査との組み合わせが効果的)や抗リウマチ薬の効果判定への応用が有望なことが分かっています。2008年リウマチ学会(4月、札幌)では大々的な発表が行われ、その実用性など、広く知っていただく契機となりました。
また、生物学の市場では、イメージングのキーワードを大変な勢いで研究がすすめられていますが、弊社MRTeは検出器(=ハード)とコンソール(=計測系ソフト)の両面からこの市場における開発を進めております。ソレノイドコイルを測定対象に対して最適化することにより、超電導MRIに匹敵する画質を実現し、開放性の高さでは従来の小動物MRIの煩わしさを完全に克服する装置を仕上げています。
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まだ発展途上の企業というよりは、現在も市場開拓を続けている挑戦的な企業であります。様々な下記NMR/MRI関連の商品をエンド・ユーザー様や、NMR/MRIを用いた市場開拓を目論む中堅企業様と二人三脚で研究開発しているという状況です。コンパクトNMR/MRIに関心をよせる研究室および企業の方々からのメールもしくはお電話にてのお問い合わせをお待ちしております。
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