RFコイル、その他の実験用ツール

Update : 2011.07.21 (23:42:27)

Posted : 2008.04.30 (10:21:01)

 openable_rf_coil.jpg
・RFコイル各種; ソレノイド、鞍型、サーフェイスなど、磁場強度とサンプル形状に合わせた特注コイルの作成を承ります。勾配磁場の立ち上がりを妨げないRFシールドや、ソレノイドコイルの分割によるQの回復などを施します。添付写真はご参考。MRI用のRFコイルはアイデア次第で形状にかなりの自由度がありますが、弊社の永年の経験によりお役にたてるかと思います。
・グラディエントコイル; 勾配磁場コイルの作成を行っています。
・プリアンプ; NMR/MRI用の初段保護回路を組み込んだ狭帯域LNAを販売しています。50dBの増幅で、NF<2dB以下の実績があります。
・スイッチ; 送受信切り替えスイッチ(PIN、クロスダイオード)の販売を行っています。

*弊社MRIの御購入者に対する提供になります。

Announce

Update : 2008.04.29 (22:35:05)

Posted : 2008.04.29 (22:35:05)


Dear Scientists,
We have prepared the first flyer for the 10th ICMRM that will be hosted by Montana State University and the local organising committee in 2009 in West Yellowstone.
Sincerely,
Tomoyuki HAISHI, President&CEO.

10th ICMRM 2009; 8月30日-9月4日の開催がアナウンスされています

Update : 2009.12.20 (01:38:50)

Posted : 2008.04.29 (22:27:42)


NMRイメージングの物理および化学を基軸とした応用の老舗の学会です。隔年開催。今度は、米国イエローストーンで開催されます。参加予定者の方はご日程の確保を。

ISMRM2002Hawaii

Update : 2008.04.29 (21:44:09)

Posted : 2008.04.29 (21:44:09)

Hawaii_MRT.jpg
 さてISMRM2008Toronrtoが秒読み段階となってきました。ISMRMは米国の学会でMRIに関してはまさに最前線。以前に”トロント”で開催された時は2003年でしたが、世界的なSARS騒ぎで開催が一ヶ月延期され、弊方が搭乗したNorthWest機はそれでも空席ガラガラで、学会自体も何かこう静けさを含んでいたような記憶があります。さて今回はどうなります事やら。
 こうやって記憶を振り返っていますと、2002年のISMRM学会(ハワイ)に、弊社MRTeが展示ブースを構えていたことを思い出しました。添付画像をご覧ください。先日の北海道遠征など遠距離ではない。元気があったことは間違いありませんが、結果として販売につながったかどうかはわかりません。つまり、ISMRM学会に参加している人は、そもそもMRIのエキスパートでありおおかたの場合で臨床用MRIへのアクセスがあり、わざわざ追加のMRIを購入する必要がないからです。このころから「小規模のビジネスでのNMR/MRIの応用は他分野へ展開しないと活路がない」と薄々気がつき始めることになります。
 いっぽうで、多くの日本人の先生方の集合場所としては有効に活用していただき、その意味では、ポスター発表100枚分位の露出度はあったかと自負するところであります。今思えばコーヒーでもご用意すればよかった。当時、この展示ブースの準備段階で、事務局側から言われてなかなか理解できなかったのが、「liability insuranceに加入した証書を見せなさい」というもの。どこまでカバーしなくてはならないのかよくわからないまま損保会社にお願いし、結果としてはOKでしたが、国内学会では要求されたことがなかったため文化の違いに戸惑った一面であります。以上。

2008年GW(8日間)期間での会社機能一部休業のお知らせ

Update : 2009.12.20 (01:38:50)

Posted : 2008.04.28 (11:54:21)

4月29日から5月6日までの間、GWにて、会社機能の一部が休業に入ります。お急ぎの皆様には大変申し訳ございませんが、ご理解のほどお願い申し上げます。

Paul Lauterbur博士との接点

Update : 2008.04.26 (10:37:23)

Posted : 2008.04.26 (10:37:23)

Paul Lauterbur博士(1929-2007)との最初の接点は1996年に日本磁気共鳴医学会大会(大磯)が行われたときでした。博士の発表は、イリノイ大学と会場をインターネットで接続して、遠隔MRI撮像実験をやるというものでした。国内ではインターネットがようやく普及を始めた時期でありましたが、会場で回線がほしいという博士からのリクエストに応じなくてはならない状況でした。学会事務局からISDN回線をホテル側に要求したもののDSU等の組み合わせが悪く、結局はダイアルアップで接続することにしたと記憶しています。さらに弊方の仕事で、ISPの電話番号とIDおよびパスワードを博士のMacに登録する機会がありました。博士に手渡されたMacに設定をし、無難に動作したのを記憶しています。
1997年夏に筆者は、Eiichi Fukushima博士(福島英一先生)の研究室に滞在する機会を得ました。初めての渡米で3ヶ月滞在ということもあり、LA空港での入国審査でひどくしぼられるなどの洗礼を受けたり大変なこともありましたが、全体としてその後の10年(すでに11年目)を決定付ける旅となりました。福島先生には、RFコイルの作成方法を教えていただいたりSantaFeの登山に連れて行っていただいたり、大変にお世話になりました。同年9月には4thICMRMミーティングがAlbuquerqueで福島先生主催で開催され、その時にもLauterbur博士が参加されました。当時はまだNobel賞受賞前で、すでに御高齢でしたが、研究ポスターをご自分でピン止めされて準備されている姿をいまでも記憶しており、巨瀬先生から「米国の研究者は定年がないので最後まで現役なのです」とご教示も頂戴しました。
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さて、その会議の終盤に福島先生のお取り計らいで、Lauterbur博士にご挨拶する機会を得ました。彼が(一度、大磯では会っていましたが)名もない日本人青年にくれた言葉は「日本でも頑張れ。グリーンチリ(青唐辛子;ニューメキシコ名産)は寿司にのせても美味いかい?」というものです。添付写真の一番下をご覧ください。彼は1994年に京都賞を受賞しているが、その時の日本の記憶もまだ残っていたのかもしれない。もちろん1996年の大磯も。ということで、このサインは書庫のお宝となっています。

航空機搭載NMR/MRI

Update : 2008.04.26 (09:20:46)

Posted : 2008.04.26 (09:20:46)

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微小重力下で水溶液の自己拡散係数に影響が出るかを調べるために小型のNMR/MRIを開発いたしました。研究プランニングと装置開発は慶應大学小川邦康先生をリーダーとして、MU300およびGⅡ航空機の運航はDAS社により行われ、K空域を用いた幾度もの実験に弊社装置が使用されました。この頃にハードウェアの安定性が飛躍的に向上したと記憶しています。

コンパクトNMR/MRIの可能性はさらに広がります

Update : 2011.07.27 (12:24:53)

Posted : 2008.04.25 (22:43:22)

MRI(磁気共鳴イメージングimaging、もしくは装置instruments)のPaul Lauterbur博士らによる発明(2003年ノーベル医学生理学賞)は比較的最近の1973年(筑波大学開学)になります。詳しい説明についてご興味のある方はこちらのWEB情報をご覧下さい。
2008年現在、臨床用MRI(頭部と腹部をおもに撮像対象としている)の市場は全世界でも年間¥3,000億程度といわれており、GE,シーメンス,およびフィリップスらによる超大手企業のほぼ独占となっています。国内企業では東芝と日立が研究開発から製造販売までを行っていますが、市場占有率は2社を合わせても約10分の1(=¥300億円)程度に止まっています。また、高分解能NMR装置は世界で年間¥300億円の市場と言われていますが、ブルカー、バリアン、およびJEOL社によってほぼ占有されています。
さて、当社(株)エム・アール・テクノロジー(=以下MRTe)はこのような大手企業と中堅企業の独占市場において、コンパクトNMR/MRIというコンセプトで独自の地位を切り開きつつあります。以下にその経緯と現状をご説明いたします。
1999年の会社設立の契機となったのは、1997年に初めての実験に成功した独立したコンソール(計測電機系)によるMRマイクロスコープでした。当時は、「MRI組み立てキット」などとして研究者向けに販売できないか、などという単純な発想での試行錯誤でした。しかしながら、静磁場が無い装置は運用時間制限などの問題が大きく、一般的な使用を考えた場合、さらなる一手が必要でした。その頃に、永久磁石磁気回路と出会います。つまり「永久磁石を用いたMRI」を開発することで、全体のパッケージとしての小型化に成功します。
ここに、小型永久磁石磁気回路+小型MRIコンソール=コンパクトMRI、と呼ぶに相応しいコンパクト一体型のMRIが完成いたしました。
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(さらに…)

MRMICS

Update : 2008.04.25 (17:52:30)

Posted : 2008.04.25 (17:52:30)

本日は、MRTe社の起源ともいえるMRMICS(エムアールミックス)のご紹介をいたします。
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病院の臨床用MRIは夜間には利用されず、また、高空間分解能撮像が苦手という時代がありました。この問題を解決したのがMRMICS。自ら開発した特別のNMR/MRIコンソールに、検出コイルをつなげ、臨床用MRIの静磁場だけ借用するというアドオンシステムです。写真は、1997年当時からはじまり、筑波大学病院放射線科で実際に使用されたMRMICS装置です。関節軟骨など摘出サンプルの撮像に利用されました。現在では、夜間しか使用できないなどの労働時間的な理由もあり、普及することもなくその使命を終えました。現在、弊社のNMR/MRIシステムに使われているコンソールは、同じコア技術(ハードウェア)を使用しています。