開発情報; 超高性能0.2T-NdFeB磁石を用いた果実用MRIの撮像トライアル

Update : 2011.04.22 (17:55:17)

Posted : 2011.04.21 (22:39:10)

記事作成日 2011-04-21 22:13:33

2009ものづくり試作開発等支援事業によって開発された”超高性能”の0.2T永久磁石磁気回路を用いて、食品用MRIへ適応するための性能評価を行った。撮像サンプルは、スーパーで購入したアボカドである。アボカドは果肉部分に脂肪分が大変多く含まれるためMRI装置の特に静磁場の評価には非常に意味のある面白いサンプルである。静磁場の均一性が不十分であると、画像内に縞模様のアーチファクトが入ってくる。撮像結果をFig.1に示す。NMRロックは不使用。In_Phase画像とOut_Of_Phase画像を別々(各10分)に取得して、加算画像および差画像をそれぞれ水画像と油画像とした。アボカドの生命が醸し出す微妙なコントラスト変化を感じ取っていただきたい。それにしても良い磁石です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

研究情報; 超高性能0.2T-NdFeB磁石を用いたマウス用MRIの撮像トライアル

Update : 2011.04.15 (00:25:28)

Posted : 2011.04.14 (23:51:22)

記事作成日 2011-04-14 23:41:15

弊社はこれまでに低磁場ネズミ用MRIとして静磁場強度が0.3Tの磁気回路による撮像を行ってきました。いっぽうで、磁場強度の数字に対するマウスMRIへの先入観はなかなか拭い切れません。そこでこの度は、2009ものづくり試作開発等支援事業によって開発された”超高性能”の0.2T永久磁石磁気回路を用いて、生マウス(気化麻酔下)の撮像に挑戦しました。撮像結果をFig.1に示します。NMRロックはかけていません。5つの撮像は連続して行っています。閾値処理によりすべてのwindowレベルは規格化されています。実験結果より、信号積算の効果が明瞭であり、FAに対応した素直なコントラスト変化が得られたことが分かります。マウスの頭部から尾までのFOVの広さとRF感度の均一性はご覧の通りです。素晴らしい磁石をつくる日本の技術スタッフとその歴史、0.2Tといういわば低磁場で生マウスの短時間撮像ができるという事実に感謝!