開発情報; 大口径RFコイル(φ160x85mm)による小型MRIの拡張

Update : 2011.03.29 (12:59:12)

Posted : 2011.03.29 (12:55:07)

記事作成 2011-03-29 12:48:59

0.3T14cm磁気回路用のシールドルームレス対応の大型RFコイル(φ160mmx85mmH)の開発を行い、足部の撮像行った。被写体は健常男性足部。撮像シークエンスは3D-GE (TR/TE/FA = 40ms/5ms/90, matrix= 512 x 160 x 48, voxcel_size = 0.4 x 0.8 x 1.8 mm3, NEX=2)であり、限定されたFOVを考慮して足部の位置を3回移動させて3回画像取得した(Fig.1)。画像はImageJを用いて回転させて任意領域でトリミングを行い接合を行った。また、上肘の撮像を、既述の足部と同じ撮像シークエンスで取得した。掲示している肘画像は接合を行っていない生データの画像である(Fig.2)。この結果からギャップ14cmと人体用としては比較的狭いの磁気回路を用いた場合でも大きめの被写体の撮像ができる可能性が示された。

 

Fig.1.0.3T14cm磁気回路を用いた人体用装置。パノラマ合成された足部3D-GE像。

Fig.1.上腕の3D-GE画像。TR/TE/FA = 40ms/5ms/90, matrix= 512 x 160 x 48, voxcel_size = 0.4 x 0.8 x 1.8 mm3, NEX=2。

 

NdFeB系の代替となり得るか?―強磁性窒化鉄磁石―

Update : 2011.03.06 (22:16:42)

Posted : 2011.03.06 (22:16:42)

記事作成:2011-03-06 22:16:33

「世界初、レアアースレス磁石(強磁性窒化鉄)粉末の単相分離・生成に成功」という記事が、2011-03-03の日付で発表されています。まだ実用化、量産化は遠い感じですが、いわゆるナノテクが導入されている部分で、これまでに報じられた不安定な強磁場磁石よりも製品化への望みはありそうな感じがいたします。

http://app3.infoc.nedo.go.jp/informations/koubo/press/EF/nedopress.2011-03-01.8721249275/

下記のリンクは、強磁性窒化鉄Fe-N系の開発に関する前後のつながりが書いてありますので、意味合いが分かりやすいと思います。優れた磁石は高い(BH)maxである必要あります。Nd-Fe-B系が63MGOeであるのに対し、Fe-N系は理論値で100MGOe超まで行く。実用化の段階で理論値の半分以下の特性しか出せなくても,Nd-Fe-B系よりも製造コスト面で有利であれば、普及する可能性はありそうです。

http://www.neomag.jp/newtopics/pdfs/110202-01RMNEWS.pdf?PHPSESSID=lqujp1u4r2q6ji5kl5dk4aic36

以上です。

 

櫟山螢雪研究所; Oak-Hill Georgic Patch-Work Laboratory

Update : 2011.03.01 (11:35:51)

Posted : 2011.03.01 (11:35:51)

記事作成日 2011-03-01, 11:35:39

Webサーフィン(もはや過去の言葉か?)をしていたら知人の先生方のHPにぶつかりましたのでご紹介いたします。

櫟山螢雪研究所、くぬぎ山(椚山)螢雪研究所、継接、などなど御名前の由来の説明もあります。

http://kunugiyama-lab.image.coocan.jp/index.html

Letter to StudentsのページはMRI学生への手引書になっております。続きは弊社HPで公開中です

以上です。