nanoMR 5.5M-USDの投資を獲得

Update : 2008.07.01 (04:05:15)

Posted : 2008.07.01 (04:05:15)

米国のnanoMRという会社がSeriesAの投資(5.5M-USD、約6億円)を受けました。
nanoMRは、福島ラボの営利部門であるABQMR社の特許と、ニューメキシコ大学らの緩和試薬のテクニックを中心に設立された会社であり、人間を死に至らしめる血液中バクテリアをNMR+ナノパーティクル緩和試薬によって検出できる基本技術を持っています。弊社はABQMR社にNMR/MRIシステムのプラットフォームを提供しています。さて、今後どうなりますことやら。
キーワードは、NMR、ナノパーティクル、小型永久磁石ですね。ABQMRのA,McDowell博士によれば、
彼らの1Tesla小型NMR磁石は5mmギャップで、1ppm以下を軽く達成しているとか。彼らはmlオーダーのバルクの溶液を計測するわけではなく、ナノリットル程度の溶液のNMRをすることによって、独自性を出しており、単純にT2を計測しないところが非常に賢い工夫に思えます。つまり、CPMGでT2を測るだけでは、検出感度はあまく、その小さな差から優位差を出してゆくのは非常に困難であることが原因です。nanoMRと類似した会社であるT2Biosystem社が、Boston市にありますがこちらはCPMGによるT2計測と緩和試薬の組み合わせです。ゆっくり観察してゆきましょう。以上。