CF-F8;HDD(320GB)をSSD(Intel X25M, 80GB)に交換

Update : 2009.06.21 (00:10:00)

Posted : 2009.06.21 (00:10:00)

先日、CF-Y5(Vista)のHDD(WD社320GB,IDE)が動作不安定になり、データを救い出している最中にクラッシュした。幸い、2か月前にHDDのクローニングをしていたので、これと入れ替えることにより、救い出したデータと合わせてデータは完全に復旧した。これまでノートPCでデータの管理を行ってきたが、かなりうまくいっていたと思う。しかし、昨今に扱わなくてはならなくなってきている特に画像データの量の著しく増えてきているため、2.5-inchのHDDにデータが十分に収まらないばかりか、HDDがクラッシュした時のリスクが大変に大きい。これを身をもって知ることになったわけである。上記は、もしWinXPであれば、もっと簡単に復旧できたかもしれないが、Vistaのセキュリティによってデータの吸い出しが妨げられたような気配も感じている;あくまで個人的な見解である。ということでCF-F8はWinXPとした。
本論からは逸れるが、outlookのデータは、こまめにかつ年度毎にファイルを分割することにより、Outlookの動作を安定させることが可能であることも言及しておきたい。大きく膨らんだOutlookの.pst拡張子ファイル(….GB!)は、今回のHDDクラッシュの一つの要因であったと疑っている。
さて、巷で流行り始めたSSDを試用することにしてみた。カカクコムで調査してみると、いろいろなSSDがあるが、Intel社のX25-Mに定評があるようなのでこれを購入することにした。80GBのSATAでMLCタイプ、約35,000円である。SSDにはSLCとMLCというタイプがあり、購入する際には選択しなくてはならない。個人的には、SLCは贅沢品のように思える。
HDDからSSDへのデータの移行には、AcronisのMigrateEasy7.0を使用した。相変わらずにあっさりとクローニングをやってのけるソフトウェアである。
今回、CF-F8に入っていたHDDは320GBのSATAであり、SSDの80GBに引っ越すとなると、大幅な記憶容量減少となるが、手頃な価格で購入できるにはこの程度で我慢するしかない。また、SSDは出始めということもあり、大手メーカーなどが知っているはずの耐用年数などがまだ庶民には知らされていないので、その中でも多くのPCメーカーが採用しているIntel社製は最も安牌といえるだろう。
さて、入れ替えた後に、起動してみてまず感じたのは、非常に静かになったことである。そもそもCF-Y5からCF-F8にPCが変わり、これですでにかなり静かになっていたのであるが、SSDを導入して、以前のファンレスLet’sノートのようなもしくはさらに静かな動作音となった。*CF-F8には冷却ファンの制御アプリもインストールされている。また、某大学の学生さんがSSDに交換なさったときに「静かになった」とおっしゃっていたのを思い出した;失礼ながら内心では最近のHDDは十分に静かなので、SSDになったところでさほどにも静かになるとは考えていなかった。また、いつも気になっていたHDDの回転軸を重力方向に合わせて使用する気遣いも不要になった(要は悪い姿勢でノートPCを使用すると歳差運動によりHDDをメカニカルに破損する可能性があるという危惧である)。
ということで、記憶容量はスペック上でも25%、実際にフリーエリアという意味では、10%程度になってしまったが、壊れない、という安心感を得られた利点はかなり大きい。ちなみに、SSDの読み込み書き込み速度は、少なくともHDDの数倍は速い。PCを使用していてもたつくのは、ネットワークのデータ転送が引っ掛かる時くらいである。
BLOG1847_SSD.JPG
というこで、データの管理方法をあまり克明に記述すると危なくもあるので、この辺でキーボートを止め置くことにする。

HDDのデータ消去;静磁場印加による実験

Update : 2009.06.19 (23:41:24)

Posted : 2009.06.19 (23:41:24)

古いノートPCを廃棄しようとして、HDDが出てきましたので、前からやってみたいと思っていた実験を行いました。
BLOG1842_HDD_magnet.JPG
・実験;静磁場(0.12Tから1.0T)の印加により、HDD(2.5inch)のデータは消去できるか?
・用いたHDD;HITACHI:DK23CA-20、1個。数年間NECのノートPCで使用しデータ内包。
・用いた静磁場;0.12T,0.2T,0.3T,1.0T(1Teslaは10000Gauss。地磁気は0.5Gauss)
・方法;HDDの回転軸を静磁場に垂直な方向で、HDDを磁場中心に10秒ほど固定。
    その後に、USBのHDDケースにHDDを入れて、PCからディレクトリ
    構造やファイルを開くことができるかをチェック。
    すべてのデータが読めるかどうかまでは確認しない。
・結果;0.12T,0.2T,および0.3Tの印加後でも、HDDのディレクトリ構造は普通に
    確認でき、PDFファイルなども無事に開くことができた。
    HDDを1.0Tへ曝そうとしたときに、「コキッ」という音が鳴り、明らかに
    内部で何かが動いたようなメカニカルな響きがあった。角度を変えると
    また「コキッ」というような音が鳴るポイントがあった。再現性あり。
    おそらくHDD内部の、プローブの部分が折れ曲がったのであろう。
    この1.0Tの印加後では、明らかにHDDの回転音がおかしくなり、普通に
    故障したHDDでしばしば聞かれるような音がまさにカシャカシャカサカサ
    となった。当然のごとく、ディレクトリ構造およびデータを見ることすら
    できなかった。ただし、HDDプラッタ上に残っているデータまで破壊され
    たかどうかは分からなかった。
・考察;HDDは、0.3Tまでの印加で故障することはなかった。また、すべての場合
    においてHDDの部品が磁場に吸引されているような感じはあった。特に1.0Tesla
    では、HDDを磁場中で支えるのが少し困難なほどのトルクが感じられた。
    1.0Tの磁場の印加でも、HDDのデータが失われたかどうかは疑問である。
    これ以上の磁場を印加すればデータは消去できるかもしれないが、明らかに
    力学的な危険が発生するのでお勧めすることはできない。
BLOG1845_HDD_drill.JPG
・まとめ;静磁場印加によるHDDデータの消去は、実際に用いることのできる簡便な
     磁場と安全性の兼ね合いを考慮すると、実施しやすいとは言えない結果と
     なった。特にHDDのプラッタ上に残っているデータは、室温での静磁場
     の印加(1Tesla以下)だけでは消去できない可能性が十分に残った。
     廃棄前には、ボール盤で穴をあけておくことなどが、現実的な破壊方法
     であろう。ショッキングな画像?で失礼いたしました。

Windows 7 will be in stores beginning October 22nd

Update : 2009.06.03 (21:10:41)

Posted : 2009.06.03 (21:10:41)

Windows7 はどうやら今年の10月22日に販売されるようです。日本語版の扱いは不明。
ようやくVistaから解放された新しいPCが購入できますね。(MRTeブログも久々のアップデートでした)。
http://windowsteamblog.com/blogs/windows7/archive/2009/06/02/the-date-for-general-availability-ga-of-windows-7-is.aspx