Jackson Jab への道 (1T40mm-MRIシステムのパッキング)

Update : 2008.06.27 (03:32:45)

Posted : 2008.06.27 (03:32:45)

BLOG0626.JPG
1T40mm-MRI装置のパッキングが完了しました。只今、運送屋さんを待っているところです。右手にコンソールラック、中央下に1T40mm磁石(80kg)、その奥にモニタ等の段ボール箱があります。左奥にあるのが、数年前の実験で磁石(200kg)を運んだ箱があります。ずいぶんと梱包も慣れてきましたが、磁石が軽いのが今回の作業を楽にしています。本日は26日ですが、30日午後にはJackson研究所に届くと聞いています。もちろん、故障や遅延が心配ですが、こればかりは仕方がないですね。撮像シーケンスは、昨晩にS氏から届き、ほぼ何の変更もなく動作確認が完了です。大変ありがとうございました。左の壁際であやしく写っているのが福島先生です。徹夜で磁石の梱包まで上手にしていただきました;敬服です。

ジャクソンラボ(Jackson-lab) 再びマウス用MRIのデモ

Update : 2008.06.19 (17:08:35)

Posted : 2008.06.19 (17:08:35)

JAX_first_image.jpg
米国ジャクソン研究所(BarHarbar)で開催される教育コースに、1.0T40mmのマウス用MRIを(再度)持ち込みます。数年前の秋に、弊社の永久磁石MRIである1T60mmを持ちこみ、最初にライブマウスの実験をした場所でもあります。これが現在のMRminiSAにつながっておりますので是非ともまた成功させたいところ。添付画像は、その最初に生きたマウスの撮像に現地で成功した時の画像です。3D-SEのわずか16枚スライスに、T1W画像で30分超、T2Wでは3時間も積算してようやく画像が撮れました。興奮して協力会社のA氏にダイアルアップの細々した接続でなんとか日本までemailさせていただいたのを憶えております。当時、生きたマウス撮像をつくばでも成功したことはなかったのですが、JAXで気化麻酔器に出会い、1時間超の信号積算が生きたマウスで可能になったことが勝因です。今回も米国のMRI関係のみならずイメージングの有名な先生方がいらっしゃるので、装置の良さをアッピールしてきたいと考えております。ということで、2008年6月25日から7月4日まで10日間は米国出張で不在です。
番外: Bar Harbarは本当に遠いですがいわゆるMaine-Lobsterは絶品でこれに関しては行く価値はあります。他の食べ物は・・・。茹でたロブスターをメルトバターなどにdipして食べると妙に美味。寒い土地ですので高カロリーが好まれるのでしょう。ところで、この海老を食べる時には甲殻類ですので甲羅をはずしていかなくてはなりませんが、割れるパーツがズワイガニと結構似ていて、食べてみると驚きます。子供の頃にカニに関してはさんざん食べ方を躾けられましたがまさか米国で役に立つとは思いませんでした。ちなみに1匹20USD程度です。

2008年NMRマイクロイメージング研究会 申込み受付が始まりました

Update : 2009.12.20 (01:38:50)

Posted : 2008.06.13 (12:31:05)

学会開催日:平成20年7月26日(土)
http://mrlab.frsc.tsukuba.ac.jp/Microhome/indexj.html
学会会場: 青山学院女子短期大学 L館3階 講義室
懇親会会場:青学会館
住所: 東京都渋谷区渋谷4-4-25
連絡先:青山学院女子短期大学家政学科 渡部徳子
Tel:03-3409-7304(直通)
email:tokuko(a)luce.aoyama.ac.jp   *(a)は@アットマーク
講演・ポスター発表申込締切:6月30日(月)
講演プログラム公開(Web): 7月3日(木)
講演要旨締切:         7月15日(火)
参加登録:
  研究会・懇親会共事前登録締切  7月17日(木)
  事前参加費の振込締切       7月23日(水)
参加費:
 研究会 一般 事前3000円、当日4000円
      学生 事前1000円、当日1000円
 懇親会 一般 事前2000円、当日3000円
*振込先口座は、事前参加申し込み時にお尋ねください。
研究会名称に”イメージング”がついていますが、特徴のあるNMR/MRIの話であれば御参加は大歓迎だと思います。

トマト(tomato、赤道直径72mm)の撮像 またまた リウマチ用MRI

Update : 2008.06.09 (22:47:45)

Posted : 2008.06.09 (22:47:45)

tomato_dia72mm.jpg
3D-GE;TR/TE/FA=40/5ms/55°, 16min, 256x128x96 zipped to 256x256x192 of (400um) cubed. 
トマトのMRIは知る人ぞ知る、難しい撮像です。つまり、トマトの果肉のT1,T2が長く、臨床用MRIのつもりで、軽くTR=1000msや2000msなどを設定して撮像しようとすると、全く思い通りのコントラストがつかない。T2コントラストを得たいなら、TR=3秒~5秒は当たり前。さらに、高磁場でのトマトの画像取得の経験がある人では、T2減衰による果肉部分の信号低下の印象が強く、低磁場での画像コントラストをお見せしてもなかなか納得いただけない。本日は、まずは高速な高分解能撮像ということで、トライしてみました。TRが短いのにも関わらず、ゼリー状部分が高インテンシティになっているところが面白いです。このトマト、実は遊びが施してありまして、トマトの端に”一粒のゴマ”が押し込んであります。興味のある方は読影してみてください。それにしてもこのトマトの断層画像は奇妙な模様ですね。今晩も半田(Ph.D.学振特別研究員)さんありがとうございました。以上。

すしのMRI続報 テレビ番組集録 CompacTscan

Update : 2008.06.05 (15:46:34)

Posted : 2008.06.05 (15:46:34)

TV-Asahi_loc.jpg
 さて、先日練習したにぎり寿司のMRI、はやくも実力を試すときがきました。銀座の有名すし店と、老舗すしロボットとの対決を、イメージングにより解析するというもの。両者18gにぴったり調整された通称シャリダマをトレーにのせて、高速勾配エコーの3D撮像。結果は、7月6日夜9時からの番組内で、テレビ朝日系で放映される予定。おそらく30秒から1分くらいの場面ですが、興味のある方はどうぞ。その間にいろいろとわかったことをメモしておきます。
 ・おいしいにぎり寿司は、空気がフンワリと入っている。すし職人のシャリダマには。。。。。。!
 ・食事時間に応じて、シャリダマの米の量を変えている。たとえばランチ用は多めに、夜は少なめ。
 ・最近のにぎり寿司は冷やさない常温近くがトレンド。手の温度が高いと米が手にひっつくとか、
  だから女性は握れないとか、そういうのは過去の話、とか。
 ・2連休の後では、すし職人でも手に米が引っ付いてしまうらしい。毎日握ることで掌の表面に
  何かしらのコーティングが持続するということなのか?
 ・寿司ロボは、1時間に、2500個から最高で10000個のシャリダマ作成が可能である。オプションの
  装備により、お皿にのせたりする作業も可能である。
 ・寿司ロボの開発コンセプトとしては、すし職人を助けるというのが基本。人間が最後に入魂する
  ということが味へ影響するという寿司ロボ会社のこだわり。
 ・寿司ロボは、衛生的、かつ安定したシャリダマを供給することが可能である。
 ・寿司職人の服装はなぜか、下駄と特徴のある和製エプロン(名前があるはず)である。 
こんな感じでしょうか。医療機器業界では医師が花形、つまり装置は医師を助ける道具です。そんなセンスで、おいしい食を支えるすしロボットには妙に共感するところがありました。以上。