超電導磁石用マイクロスコープオプション(Gコイル付RFコイル)の試作をお受け致します

Update : 2009.12.20 (01:38:50)

Posted : 2008.07.31 (18:22:02)

先日のNMRマイクロイメージング研究会にて、巨瀬研究室のマイクロイメージングオプションが好評でしたので、もしご希望であれば、プローブヘッドを有償で作成することにいたしました。勾配磁場電源もセットで販売できます(+/-5A~+/-20A、三軸)。共鳴周波数、磁石ボアサイズ、RFコイル内径、勾配磁場均一領域サイズ、磁石端面から静磁場中心までの距離、目標勾配磁場強度をお伝えいただければお見積りを作成いたします。勾配磁場効率はXYZ軸で各2Gauss/cm/A(つまり20mT/m/A)ですが、静磁場強度が上がりますと巻線を太くして機械強度を稼ぎますので、発生磁場効率は下げる設計変更になります。詳しくは下記の論文をご参考ください。ファイルをダウンロード

2008年NMRマイクロイメージング研究会 無事に終了しました; そして2009年第13回へ~おそらく秋葉原にて~

Update : 2008.07.26 (22:46:39)

Posted : 2008.07.26 (22:46:39)

 本日、朝6時57分のTX快速に乗り、会場に到着したのは8時25分くらいであった。会場であるL館の記述が学内案内にほとんどなく守衛所まで戻ったが、おおよそ予想した場所であった。会場の設営担当者よりも早く乗りこむという位の攻める気持ちでないと朝一番の発表は務まらない。
 案の定、持ち込んだCF-Y5の外部モニタ出力がうまく動作しない。先日の大学の依頼講義の時と同じ症状である。セカンドモニタとして指定するとプロジェクタに信号を送るようであるが、そうすると手元のレッツノート画面にパワポの表示がなくなるので、やりづらい。やはり予備として持ち込んだ遅いCF-W2を使用し、PDFにて発表をのりきることにした。これにしても、1時間前に乗り込んでいるから焦らずにやれる話である。
 9時35分からのこちらの口演内容としては、かなり玄人好みの話であったと思うが、臨床用MRIもしくは分析用NMRしかご存じでない方々には、小型NMR/MRIへの挑戦の歴史が少しはわかっていただけたのではないかと思う。また、弊社の活動内容を報告する好機でもあったので、いくつかのシステムを提示した。質問の時間がまったく取れなかったのが残念ではあるが、言いたいことを言い尽くさないままにも時間内にちょうど口演が終えられたことはよかったし、気持ちは伝わったと思う。
 さて、研究会の次期開催のやんわりとした議論の末、2009年のNMRマイクロイメージング研究会の幹事を、若輩ながらも担当することになった。自身が参加した最初のミーティングが本研究会であることを考えると、非常に感慨深いものがある。また、慶応義塾大学の小川先生が2001年第6回をお引受けになられた当時はさらにお若くいらしたことを考えると、なにか安堵を与えてくれる感もある。2009年4月11日のそう離れていない日程で創立10周年記念シンポジウムも予定していたため内容のバッティングが懸念されるが、うまく調整できればと方法を模索中である。
 いずれにしても本日の参加者の皆様、暑い中、お疲れ様でした。ご静聴大変ありがとうございました。主催の渡部徳子先生とSTAFFの皆様のホスピタリティにも改めて御礼申し上げます。

2008年NMRマイクロイメージング研究会 ようやく発表原稿できました

Update : 2008.07.26 (02:45:13)

Posted : 2008.07.26 (02:45:13)

本日の朝からの発表原稿がようやくできました。忙しい時に限って横から横から仕事が舞い込んできてとうとう只今完成。発表練習は明日の電車の中でブツブツと行うしかありませんね。emailの返事をお待ち頂いている方々、大変申し訳ありません、来週には対応できそうです。

2008年NMRマイクロイメージング研究会でしゃべります;お越しください

Update : 2008.07.15 (08:53:13)

Posted : 2008.07.15 (08:53:13)

2008年マイクロイメージング研究会で朝から一席行います。下記はプログラム。
http://mrlab.frsc.tsukuba.ac.jp/Microhome/12thNMRMicroImageProgram.pdf
小型NMR/MRIの最近の動向ということで題目を頂戴しました。拙稿をアップロードしておきますので、ご興味のあるかはどうぞ(ファイルをダウンロード)。当日は、MicroMRI、T2BioSystems、nanoMR、MR-Slutions、Magritekなどの海外勢を参照しながら、小型NMR/MRIの行くべき方向性を考察してゆきたいと考えています。準備期間が短いのでちょっと無理があるかもしれませんが、個人的に内容を充実させるべく構成を考えています。ぜひ青山学院女子短期大学まで御参集下さい。

compacTscan(コンパクトTスキャン) がまたまたテレビ出演

Update : 2008.07.07 (11:41:39)

Posted : 2008.07.07 (11:41:39)

compacT_sushi_handa.jpg
先日から予告いたしましたとおり、コンパクトTスキャンが食品用MRIとしてテレビデビュー。装置の画像が何度か提示されただけでなく、開発者の中心メンバーである半田晋也さんは結構な露出度合いで写っていました。テレビ取材への協力は結構に骨が折れますが、こういった地道?!な露出が将来展望へつながっていると期待して一歩一歩進んでいくしかないと考えています。他の画像計測手法と比較してMRIはちょっとなんといいますか高級感があって良いですね(我田引水)。ちなみに、一般人が握ったシャリ玉は、xxxが提供しています。いずれにせよ、関係者の皆様お騒がせいたしました。番組関係者の皆様、大変ありがとうございました。

大和ハウスがCYBERDYNE(筑波大VB)の総代理店契約を締結

Update : 2008.07.04 (01:01:40)

Posted : 2008.07.04 (01:01:40)

面白い記事があると連絡があったので筑波大フリークの皆様にお知らせします。
http://www.daiwahouse.co.jp/release/20080701103216.html

Jackson Labへの道3 (1T40mm-80kg)

Update : 2008.07.04 (00:03:01)

Posted : 2008.07.04 (00:03:01)

BLOG0698_1T40mm.JPG
Bar Harborも3日目となり、いよいよ、装置のデモとなりました。前回のデモは、見晴らしの良い実験室の南側での実験だったのですが、今回はなんとSPF。また、面倒なことをするものだと感じる一方で、そのような場所に持ち込めてしまうのが弊社の装置の良いところ。午後の本番のためにいろいろと準備をしたところ、外来ノイズがなかなか消えないので、原因を追究していましたら、なんとトリマコンデンサのノブがアンテナになっていることが判明。急きょ銅箔シールドを追加し、見事に退治することに成功。RFコイル20mmφ用のマウスホルダと麻酔マスクをJAXの担当者に見せると、「こんなものが使えるのか?」と半信半疑でなかなか使おうとしないので少しまいりましたが、無事にマウスがフィットするのを見て安心したようです。ちなみに、1T40mm装置の横には、XENOGEN社のIVISが設置されており、前回の再現で、ほかならぬ因縁を感じました。ちなみに、東大医科研の動物実験施設のSPFでも、IVISと弊社1T100mmが同じ部屋の隣に並んでいます。
1:30pmからいよいよデモの開始。NIHのMRIで有名なとある先生が待ち構えていたように訪れて、根掘り葉掘り質問の攻勢を浴びせられ、こちらも負けずにいろいろと応戦していました。なにやら、サーフェイスコイルとアディアバティックパルスを組み合わせたような装置をやってみたいようなことをおっしゃっていました。たしかに送信側RFのインホモから解放されるので、ソレノイドコイルでもアディアバティックパルスはよいのかもしれませんが、リフォーカス調整が面倒そうなので、しばし様子を見ています。そのほかにも、「これってCT?」、「こんな小さいMRIがあるのか?」、「すごい」、などの日本と同じようなコメントがたくさんあり、日米の差はほとんどないのではないか、と感じる部分もあり。大変に熱心に質問を繰り返された人も多く、3:30pmまでの2時間を終えたことには、クリーンルーム用着衣の使用もありかなり疲労しつつも、充実したデモを終えたと思います。事前に仕込んでおいた、1T40mmでのプリモビスト使用のマウス画像が非常に好評で助かりました。Kさん、Sさん、撮像ありがとうございました。
それからパッキングに取り掛かり、磁石の梱包をその場で行い45分でSPFを退出、15分ですべての荷物を1階まで移動し、コンソール類の梱包に着手。途中、セキュリティの警備員が作業中のわれわれ2人を疑いに来るも、SteveA氏の人徳により軽く放免。米国で購入したコンソールラックが頑丈なので強烈に重く、これを木台にのせてパッキングするのに1時間を要し、6:00pmには疲れ果ててJAXを退出できました。
ということで、朝3時にホテルを出発し、Bangor空港、ボストン空港を経て、現在、JFK空港のラウンジにてBLOGのエントリーを書いています。福島さん、Steve、Andrew、二歩さん、吉岡先生、JAXの皆様、大変お世話になりました。ありがとうございました。これだけ複雑な旅程を組んだのは、米国経由で大西洋を超えた往復した学生の時以来、久しぶりの話でした。

Jackson lab への道2

Update : 2008.07.02 (10:14:37)

Posted : 2008.07.02 (10:14:37)

Jackson研究所(BarHarbor)に来ています。”Frontiers in Microscopy: Whole Animal Imaging”という4日間の集中セミナーですが、受講者は36人、講師が18人、これに加えて我々など企業の人間がいくらか混じっているようです。午前中にレクチャーを聴いていたのですが、GFPで光る仔猫の画像が出てきたときには少し焦りました。ネズミなどでは慣れていましたが、やはり人間の実生活に近いものが光ると驚きます。子ブタも光ってました。本日はMRI関連の講義が多く、しかし話は結構に難しい話で、やればやるほど生物学者の腰が引けるのを感じます。小型の簡便なスキャナーの普及は本当にやり遂げなくてはならないようです。講師として、アランジョンソン博士、マークヘンケルマン博士、ダグモリス博士らMRIのプロが参加しているので、明日のMRIデモではなんとか存在感をアッピールできればともくろんでいます。
さて、アルバカーキ市から木曜午後に発送したシステム一式ですが、昨日中(月曜)に届かず、なんと本日(午前6時)にBostonから発送されるという遅延に巻き込まれました。ある程度、予期はしていましたが、仕方ありません。そのおかげで午前中の講義はよく聴けました。2時30分pmから箱の開梱、移動を開始し、磁石温度は25℃。4時に配線完了で磁石は26℃。FIDを出してから1分後にオンレゾ、10分後にはプロジェクションで画像を取得して勾配コイルの動作を確認、4時30分でもまだ20kHzほど周波数が高いので、これ以上の調整は、明朝に持ち越すことに合意。このMRI装置は、2000マイル超の陸路を走り多少の手傷は負っていますが、開梱後2時間以内でよく動くものだと感心します。
明日はあさから小さいマウスのイメージングを練習し、午後は参加者へのデモ、夕方から装置の撤収とパッキング。という忙しいスケジュールになっています。

nanoMR 5.5M-USDの投資を獲得

Update : 2008.07.01 (04:05:15)

Posted : 2008.07.01 (04:05:15)

米国のnanoMRという会社がSeriesAの投資(5.5M-USD、約6億円)を受けました。
nanoMRは、福島ラボの営利部門であるABQMR社の特許と、ニューメキシコ大学らの緩和試薬のテクニックを中心に設立された会社であり、人間を死に至らしめる血液中バクテリアをNMR+ナノパーティクル緩和試薬によって検出できる基本技術を持っています。弊社はABQMR社にNMR/MRIシステムのプラットフォームを提供しています。さて、今後どうなりますことやら。
キーワードは、NMR、ナノパーティクル、小型永久磁石ですね。ABQMRのA,McDowell博士によれば、
彼らの1Tesla小型NMR磁石は5mmギャップで、1ppm以下を軽く達成しているとか。彼らはmlオーダーのバルクの溶液を計測するわけではなく、ナノリットル程度の溶液のNMRをすることによって、独自性を出しており、単純にT2を計測しないところが非常に賢い工夫に思えます。つまり、CPMGでT2を測るだけでは、検出感度はあまく、その小さな差から優位差を出してゆくのは非常に困難であることが原因です。nanoMRと類似した会社であるT2Biosystem社が、Boston市にありますがこちらはCPMGによるT2計測と緩和試薬の組み合わせです。ゆっくり観察してゆきましょう。以上。