食品用MRI; ラフランスの3D-T1W

Update : 2012.01.26 (21:13:42)

Posted : 2011.10.25 (01:10:45)

記事作成 2011-10-25 00:43:55

今年も洋ナシの季節が巡ってきました。およそ100年ほど前に我が国に導入され、今や日本では洋ナシの故郷のフランスよりも生産されているそうです。追熟後に食べるタイミングが合えば素晴らしく美味しい果物ですので、しばらくは被写体として静かにして頂きます。MRIユーザーの皆様にはご承知の通り、リンゴ、ナシやサクランボと同じくTRを短めに設定してT1強調像を取得すると、維管束のネットワークが明瞭に可視化できます。

 

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研究情報;w/oエマルション食品のMRI(DIXON法とT2map)

Update : 2012.02.03 (22:06:00)

Posted : 2011.10.21 (11:15:11)

記事作成 2011-10-21 11:07:40

スーパーでも購入できる三種類のエマルション食品のMR撮像を行いました。

実験結果1-1)3D-GREによるDIXON法を用いたWater/Oil分布の可視化。Addtion画像とSubtraction画像に明確な違いが出ていますね。扱いやすい低磁場MRIを使えば簡単にできます。

実験結果1-2) 3D-out_of_phaseのムービー(色化けするViewerがあるようです。スミマセン)

512x128x64_movie

 

実験結果2)製造工程が異なる3種類のサンプルでの、2D-CPMGによるT2マップの取得(自社製ソフトウェアMRTe.iPlusを使用)。

以上です。

 

技術情報;FSEとマルチエコーT2(0.2Tでニンニク丸ごとのMRI)

Update : 2012.02.03 (22:02:02)

Posted : 2011.10.16 (22:42:06)

記事作成 2011-10-16 22:18:25

ニンニク(スーパーで購入, 中国産)のMR撮像を3D-FSE(Fast Spin Echo sequence)で行いました。用いた装置は0.2T-MRTe装置、Solenoid-rf-coil。FSEを使えば、3D-SEも現実的な撮像時間に収まります。

下記の3D-GRE(T1W,  3.4 min)とFSE(T2W)を比べるともちろん画像コントラストが違います。

下の画像、16エコーの画像群(TR/TE=1000/20ms)を、プロトン強調からT2Wにアニメ化しています。

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T1値マップおよびT2値マップ(弊社製ソフトウェアおよびプラグインにより自動作成)

 

 

 

学会発表; 日本磁気共鳴医学会 JSMRM2011 小動物シンポジウム(9月29日)

Update : 2011.10.04 (14:29:52)

Posted : 2011.10.04 (14:17:00)

記事作成 2011-10-04 13:49:38

日本磁気共鳴医学会2011年次大会の初日、小動物MRIシンポジウムにて、口演をさせていただきました。その時の資料をアップロードさせていただきます。現地で御参集の皆様誠にありがとうございました。我々が2002年に1T永久磁石MRIでの生マウス撮像に成功したときと同じく、小動物MRIに必要な静磁場強度の下限をさらに引き下げた意義のある研究開発成果です。NMR信号とMRI信号は静磁場強度の関数ですから、2T以下の低磁場でなければ、さらには0.3T以下の低磁場でなければ引き出せない情報があります。もちろん、低磁場化に伴いMRIに必要な静磁場コスト(一般的にB0∝¥といわれる)も下がります。小動物SGの記事も併せてご覧ください。関係者の皆様に深く御礼申し上げます。本記事の無断転用・コピー禁じます。

 

 

 

同日に行われた小動物SGの記事を読む

 

 

製品情報; 永久磁石MRI ”MRTe-200” series

Update : 2011.10.31 (10:07:00)

Posted : 2011.10.03 (15:14:53)

記事作成 2011-10-03 14:57:26

今回は、静磁場強度0.2Tから2Tまでの永久磁石MRI装置ラインアップのうちの広大な開口と均一領域が特徴の0.2Tの製品をご紹介いたします。コンパクトな永久磁石MRIは弊社による高精度磁石温調手法の開発成功によって、これまで不可能と思われてきたマウス・ラットの実用的な画像取得に成功(JSMRM2011大会 小動物MRIシンポジウム発表)する等、可能性がさらに広がりました。自社開発の最新Win7型ディジタルRFシステムも搭載しています。適宜アタッチメントを選択して、食品、小動物、工業製品等の撮像にしっかりと対応できます。

このほかに、rfディジタルトランシーバと超精密温調磁気回路を採用した、300, 1000, 2000 seriesもご用意いたしております(Webカタログは準備中)。emailにてお問い合わせください。

学会発表; JSMRM2011北九州 小動物SG 2011年9月29日

Update : 2011.10.04 (14:27:49)

Posted : 2011.10.03 (11:53:09)

記事作成 2011-10-03 11:26:42

2011年9月29日18時より、日本磁気共鳴医学会2011年次大会(小倉)にて、小動物MRIシンポジウムのすぐ後に、小動物スタディグループが昨年に引き続き開催されました。企業セッション(10分x3社)にて、口頭発表を行いました。その時の発表内容の抜粋・補足スライドを添付いたします。0.3Tと1.0TのネズミT1W画像の画質がほぼ同一なこと、0.3Tで信号積算による画像SNR回復(帯域1/4でB0に1.5乗の場合で3.3倍)に必要な時間が理論に合致していることを起点にして、信号強度と熱雑音がそれぞれどの程度異なるのかを考察しました。これまでは”SNR”や”感度”といったいわば「浮いた値」に振り回されがちであった小動物MRIの状況において、低磁場MRI(0.2T-0.3T)の画像をしっかりと示し、熱雑音との関係において低磁場小動物MRI(0.2T-2.0T)が成立することを御納得いただけますよう努力せていただきました。なお、今回のグラフ・チャートは小動物用永久磁石MRIのみならず、2T超のMRIで自作コイルを用いた研究開発を進められている方々にもご利用いただける概念を含んでおります。不明な点、御指摘等頂戴いただければ幸甚です。以上です。担当者。

同日に行われた小動物シンポジウムの記事を読む